友人のこと 3
フランスという国に対する予備知識があまりなかったこともあり、彼女の解説するフランスは、そのまま私にとっての生身のフランスであったのです。
彼女はそう、私が出会った最初のスポークスマン、何も知らない私にフランスを紹介してくれる、血の通ったスポークスマンだった。
「こんばんは、ランダ」その夜はしかし、私の方から近づいていってフランス語で声をかけた。
一瞬、誰だったかしらという気まずさで目を細め、そして(相変わらず名前は思い出せないまま)「まあ、こんばんは」と彼女はフランス語で答えました。